株式会社二葉科学

製品紹介
P r o d u c t

熱処理技術を必要とする用途に、
これまでにない価値の提供を。
お客様の製品の形・時間・温度など、
それぞれの仕様に合わせて設計します。
多重安全式乾燥機

MSOシリーズカスタム可能

揮発性のある溶剤などを含むワークに、
安全性を高めた乾燥・熱処理を実現。

独立した熱風発生装置により、槽内で発生するベーパーをヒーターで再加熱することなく排気します。爆発などのリスクを極めて少なくした、安全な乾燥・熱処理を実現します。

  • ●標準化された安全装備ほか、目的に合わせた豊富なオプション。
  • ●対話形式で操作性の高いタッチ式カラー液晶ディスプレイ。
  • ●棚板は自由度の高いフリーセットアップ。
  • ●クリーン対応も可能です。
  • ●カスタム仕様に対応。

■基本仕様

型式
MSO-45TP MSO-60TP MSO-80TP
温度範囲
+50℃~+200℃ +50℃~+200℃ +50℃~+200℃
分布温度
±3℃ (at150℃安定時) ±3℃ (at150℃安定時) ±3℃ (at150℃安定時)
槽内寸法(mm)
W450×D450×H450 W600×D600×H600 W800×D800×H800
槽外寸法(mm)
W1110×D710×H1540 W1260×D860×H1650 W1460×D1060×H1700

■主な用途

  • ・次世代電池評価試験
  • ・エタノール除去
  • ・樹脂の硬化
  • ・塗装乾燥
  • ・各種溶剤の乾燥など

■備考

  • ※300℃仕様もラインアップ
  • ※仕様については、予告なく変更する場合があります
熱風循環式乾燥機

DFシリーズカスタム可能

量産物などに最適な大型乾燥機。
熱風循環式と
温度コントロール性能で、
安定した加熱を実現。

大型乾燥機に求められる耐久性と温度コントロール精度は多くのお客様から高い信頼をいただいております。
お客様の用途に合わせて、扉や内槽、搬送機構などのカスタマイズも可能です。

  • ●汎用性が高く、コストパフォーマンスに優れた乾燥機。
  • ●温度性能は弊社が培った風洞技術により安定かつ高精度。
  • ●あらゆる用途に対応できる柔軟なカスタム提案も可能。

■基本仕様

型式
DF-100 DF-150 DF-200
温度範囲
+50℃~+200℃ +50℃~+200℃ +50℃~+200℃
分布温度
±3℃ (at100℃安定時) ±3℃ (at100℃安定時) ±3℃ (at100℃安定時)
槽内寸法(mm)
W1000×D700×H800 W1500×D1000×H1200 W2000×D1200×H1500
槽外寸法(mm)
W1610×D900×H1590 W2160×D1200×H1750 W2730×D1400×H1950
加熱方式
SUSシーズヒーター SUSシーズヒーター SUSシーズヒーター
循環方式
シロッコファンによる強制循環 シロッコファンによる強制循環 シロッコファンによる強制循環
安全装備
過昇温防止器、モーター過負荷防止リレー、漏電ブレーカー、サーキットプロテクター

■主な用途

  • ・各種水分乾燥
  • ・ゴム製品の加硫
  • ・金属類の焼成及びベーキング等

■備考

  • ※棚板はオプションになります
  • ※300℃仕様もラインアップ
  • ※仕様については、予告なく変更する場合があります
遠赤外線加熱装置

FRシリーズオーダーメイド

品質向上・効率化に最適な、
ライン型加熱装置。
遠赤外線を用いた、
高速かつ安定した熱処理が可能。

当社独自のワーク温度制御方式により、加熱処理を高速かつ安定した精度で行います。遠赤外線ヒーターとエアシャワー機構により、高精度な温度プロファイルを実現します。

  • ●インラインでの印刷機や成形機との連動も柔軟に対応。
  • ●対象物に合わせ、ヒーター種・各種搬送ベルトを提案。

■基本仕様

型式
カスタムオーダー
温度範囲
カスタムオーダー
分布温度
カスタムオーダー
槽内寸法(mm)
カスタムオーダー
槽外寸法(mm)
カスタムオーダー

■主な用途

  • ・抵抗導電体ペーストの印刷乾燥、各種基板プレヒート、 各種インク乾燥硬化
  • ・プラスチック成形品:熱可塑
  • ・熱硬化性樹脂成形品アニール
  • ・水性発泡インク、フィルム、成形品へのスクリーン印刷後乾燥
  • ・シリコーンゴム等の加硫、包装資材の加熱収縮等

■備考

  • 詳細仕様につきましてはご相談下さい。
その他にも
用途に合わせたさまざまな熱処理装置を
製造しています。

Basic Knowledge 熱処理の基礎知識

熱処理とは?

樹脂(プラスチック)でつくる部品の強度、耐久性の向上、寸法安定化をはかるために、熱処理は行われています。さらに電子部品産業においては、プリンテッドエレクトロニクスと呼ばれる、印刷によって回路を形成する工程があります。
それらの工程で乾燥・硬化は必須で、私たちが製造している乾燥機が必要とされています。他にも成形品をつくるための金型の予熱など、熱処理は多種多様な分野で欠かせない工程なのです。

例えば

近年自動車は、環境に配慮したハイブリッド車や電気自動車などが増え、燃費向上や車体の軽量化が進んでいます。それに伴い各部品の素材は、金属から樹脂製の部品が数多く使われるようになってきました。しかし、車は日本以外でも、サハラ砂漠のような50℃を超える場所や、北極や南極に近い氷点下の場所など、走る環境はさまざまで、過酷なものがあります。

熱処理していない樹脂を使用すると、変形や強度不足によりトラブルが起きてしまい、本来の機能を発揮できなくなってしまいます。そうした事態を防ぐために熱処理は必須。あらかじめ熱処理をすることで、物性を上げ、寸法安定性を向上させています。

硬化
強化
乾燥

私たちの身近な製品に

熱処理されている部品は、私たちの生活の中にも数多くあります。スマートフォン内部の電子関連部品をはじめ、さまざまな場所で使用されるようになったタッチパネル、自動車部品、半導体、医薬品、化粧品など。その製造ラインには熱処理の工程があり、ものをつくるうえで欠かせない工程となっています。

プリント基盤(FPC)
車の各部品
医療用品